サインバルタの解説

こんにちは★ 痛みとのたたか医です!

今日は、「サインバルタ」の解説をします。

 

サインバルタは、一般名はデュロキセチンといいます。

SNRIセロトニンノルアドレナリン再取り込み阻害薬)です。

セロトニンノルアドレナリンも脳内神経伝達物質の一つです(要は、神経同士の連絡を取るための物質)

脳内セロトニンが欠乏すると、不安、抑うつ、気分不安定になり

脳内ノルアドレナリンが欠乏すると、やる気、活気がなくなります。

それを改善するお薬です!

特徴

SNRIの一つで、抗うつ薬うつ病によく使われる

・うつ症状を改善しかつやる気も上げます

・急激に中止すると、離脱症状(頭痛、倦怠感、抑うつ)、自己中断はダメ

・また、躁転(気分高揚)や焦燥感を高め自傷行為を起こしたりします、なので、24歳以下には使用しません

・効くのに、2週間から1か月かかります

・最初の2週間は、頭痛、吐き気、食欲不振、不眠、焦燥感など副作用が多い

・その他、性機能障害や肥満など多数副作用あり

そこら辺の薬と違い、管理が難しいので

「精神科もしくは、サインバルタを使い慣れている医師に処方されるべき」

です!

 

でも、「サインバルタ」は抗うつ薬ですが、皆さんもご存じの通り

「慢性疼痛」にも処方されます!

 

サインバルタは、抑うつを改善し、かつ下行疼痛抑制系を増強します(要は、脳が痛みを感じにくくする)ことで鎮痛薬作用がでます。

変形性関節症や糖尿病神経障害をはじめ種々の慢性疼痛に処方されます。

 

サインバルタは、今や慢性疼痛には必須の薬剤ですが、使用するときは医師と十分相談してください。