痛みの評価の難しさ
こんにちは★ 痛みとのたたか医です!
今日は、「痛みの評価」についてです。今日は、痛みをどのように評価しているのか?を紹介します。病院では、以下の方法をよく用います。
ヌーメリック・レイティング・スケール(NRS:numerical rating scale)
0が痛みが全くない、10が今までで一番痛い痛みとして、患者さんが感じている痛みの程度を指示してもらいます。「0が全く痛くない、10が今までで一番痛い痛みとしたら、いまの痛みは0から10のうちなになりますか?」と質問して数字で答えてもらいます。
これだけ?ハイ、そうなんです。痛みは、客観的に評価できないですから。
このテスト受けた方たくさんおられると思います。何のために聞くの?と思うでしょうね(わたしもそう思っていました)
でも、それを一か月、半年、1年と長く毎日評価していくとあることがわかります。
「本人にとっての痛みの苦痛がどう変化していったか?」
例えば、受診時に、8の痛みがあった方が、鎮痛薬を処方して2週間後が7、1か月後が6・・・となれば、とりあえず患者様は良い方向には向かっているのね?ということがわかりますね。痛みが軽減しているのでいまの治療があっていそうだという一つの材料になります。逆に、8→6→10なんて変化したら治療方針を見直さないといけないかもしれませんよね。
痛みは、主観的なものです。私も一患者としていつも思いますが、
「痛みが客観的にわかる数値や他人が疑似体験できる装置ができたらノーベル賞や」
痛みに対する認知が進み、他人が理解できるようになる日が来ることを願ってやみません。