鎮痛薬 トラムセット
こんにちは★痛みとのたたか医です!
今日は、みなさんがよく使われている「トラムセット」について解説します!トラムセットって比較的きくけど、どんな薬?って思った方多いと思います。
トラムセット=トラマールとアセトアミノフェンの合剤です。
トラマールは、簡単に言うと弱オピオイド(弱い麻薬)の一つです。
アセトアミノフェンは、頭痛にバファリンなどという成分にもはいっている鎮痛薬の一種です(後日解説します)
つまり、機序の違うくすりの合剤なんです!
トラムセットの特徴
・鎮痛薬の合剤で、麻薬成分もあり比較的鎮痛作用が強い
・急性痛から慢性痛まで比較的頑固な疼痛に処方されている印象です
・即効性もあり、頓服でも使います
・一般には一日4回まで
・吐き気が副作用で多く止めと飲むことが多い
・その他、眠気、消化性潰瘍、多幸感などあり
・依存には注意(麻薬全般)
トラムセットって慢性疼痛患者でも出されるんですが、トラムセットってココすごいですよ!
①鎮痛
鎮痛薬としての作用と、下行疼痛抑制系を増強する
→簡単にいうと、局所の痛みにも効くし、脳が痛みを感じにくくする作用がある
②気分を持ち上げる作用
下行疼痛抑制系の増強と麻薬の副作用、多幸感
痛みって、傷んでる部位があるから痛いわけですが、結局感じるのは脳なんですよね!
なので、
①局所の鎮痛
と
②脳が痛みに過敏にならないようにする
の2点が大事なんです!
その点では、トラムセットは強いですね!
簡単に、解説しました!
みなさんがよく使うトラムセットが、少しでも理解深まれば幸いです。
下行疼痛抑制系は後日解説します!
とりあえず、痛みの治療は脳も影響するということを覚えてくださると良いと思います!